日刊工業新聞 2001.1.23

ヴイストン 360度全方位センサーで飛躍

ヴイストンは360度の映像を1台のカメラで撮影する全方位センサーの事業化を目的に設立。センサーは筒状のシンプル構造で、筒状上部の凸面に写った画像を下部の電荷結合素子(CCD)カメラで撮影する。アプリケーションソフトで全周画像を、通常の画像に変換することも可能。自動車に搭載、画像ドライブレコーダーとして応用することを目指している。防犯、医療、福祉や管内検査用などの産業用、アミューズメントなどへの展開も考えられる。これまでアプリケーション開発者向けに3万8000円で全方位センサー評価キットを販売してきた。ことろが「こんなことはできないか」といった依頼研究が殺到して手に負えない状態に。「今年はベースとなるシステムを作り、既に市場を持っている企業と共同で最終的な商品にする」(大和社長)方針。

同社には全方位センサーの発明者で特許保有者である石黒浩和歌山大学助教授が取締役として参画し「技術の提供だけでなく、積極的に加わってくれる」。また日本LSIカードの大木信二社長など企業経営者が出資、取締役になっている。こうした経緯もあり大阪市都市型振興センターの「ベンチャービジネスコンペ大阪2000」で産学連携推進賞を受賞。産学連携のモデルとして注目されている。

社長=大和信夫氏

所在 大阪市此花区島屋4の2の7、06−6631−7720

資本金2200万円

従業員数―2名

設立 2000年8月


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