平成14年12月18日 日刊工業新聞

大阪市

ロボット産業振興へ

産学官研究会きょう発足

大阪市は18日に、大阪の産業活性化策の一環としてロボット産業の振興策を産学官有識者で検討するロボット産業振興研究会(浅田稔座長=阪大教授)を発足させる。2003年3月末までに3回の会合を開き、ロボットテクノロジー(RT)を活用した産業育成策や産学官連携によるロボット産業振興策をまとめる。

市では市内外に立地するモノづくり産業の集積と、関西文化学術研究都市のATR知能ロボティクス研究所など民間研究機関や大学での世界的なロボット研究者と連携し、ロボット産業を大阪の一大産業として育成する方針。

研究会には浅田座長を中心にロボティクス研究所の石黒浩客員室長(阪大教授)、産業技術総合研究所の松岡克典ヒューマンストレスシグナル研究センター副センター長、赤澤洋平システクアカザワ社長ら産学官の有識者10人で構成する。

市ではロボット工学や人工知能の研究を促進する国際プロジェクト「ロボカップ」の大阪誘致を計画。先に2005年7月の日本開催候補地として大阪市が決定しており、これを契機に次世代の産業基盤となるロボット技術の開発、促進で大阪の産業活性化を目指している。