Sota/RaspberryPi版?

はじめに

このたびは、弊社製品をお買い上げいただきありがとうございます。 本説明書は、コミュニケーションロボット「Sota RaspberryPi搭載版」(Social Talker:ソータ、以降、本製品)の使用方法を解説したものです。ご使用になる前に、必ず本説明書をご熟読いただき、安全にお使いください。

ご注意

  • 本製品を取り扱う際には、注意事項に従い正しくお使いください。
  • 本製品に強い衝撃を与えないでください。故障する恐れがあります。
  • 本製品を水に濡らしたり、湿気やほこりの多い場所で使用したりしないでください。ショートなどによる故障が発生する恐れがあります。
  • 本製品から煙が発生した場合、すぐに電源をお切りください。
  • 本製品を幼児の近くで使用したり、幼児の手の届くところに保管したりしないでください。
  • 動作中、基板上の素子が高温になることがありますので、絶対に触れないでください。
  • 基板上の端子(金属部分)に触れると故障する恐れがあります。必ず基板の縁を触るようにしてください。
  • 基板上の端子同士が金属などでショートすると、故障する恐れがあります。
  • 初期状態のライブラリ・ソースコードにお客様が変更を加えられた場合、サポート対応の対象外となります。

Sotaについて

本章では、本製品を取り扱う上での注意点について記載します。

Sota専用カーネルについて

本製品に内蔵しているRaspberry Piには、Raspbian(Raspberry Pi用のOS)のカーネルを、弊社で仕様変更を行った状態で組み込まれております。そのため、お客様ご自身が本製品のRaspberry Piを、初期状態のRaspbianやその他のOSへ変更を行った場合、弊社でのサポート対応の対象外となりますのでご了承ください。

主な変更点は以下の通りとなります。

  • 外部コーデック用のドライバ導入 外部コーデックの動作に必要な入出力を行うため変更を行いました。
  • I2C用ポートの設定変更 I2Cの初期化処理から、カメラで使用するI2Cポートを除外しました。

Raspberry Pi操作時の禁止事項

以下の禁止事項に反した場合、弊社ではサポート対応致しませんのでご了承ください。

  • 以下のファイル・ディレクトリはVstoneMagic用ミドルウェアです。プログラムの動作に影響を与えますので、削除、変更等の操作は絶対行わないでください /home/pi/vstonemagic(ディレクトリの中身を含む)

準備

本章では、本製品の使用前に必要な準備について説明します。

デバイスの接続

各ポートへのアクセス

本体底面にある、底蓋(赤丸で囲っている部品)を本体後方(矢印の方向)にスライドさせて外すと、各拡張ポート等へアクセスできます。

準備1


ケーブル等を外部に出す場合、ケーブルを底面の溝に入れ、外側へ通しケーブルを挟まないようにふたを閉めます。

準備2

microSDカードの挿入

本体前方にあるスロットにmicroSDカードを挿し込みます。

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ACアダプタの接続

本体右側の電源コネクタに、ACアダプタのプラグを接続します。
この時、ケーブルは底面にある溝に通してから底蓋を閉じてください。

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無線LANアダプタの接続

本体後方のUSBポートに無線LANアダプタを接続します。
※ネットワーク接続は、有線LANもしくは無線LANいずれかで構いません。

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LANケーブルの接続

本体後方のイーサネットコネクタにLANケーブルを接続します。
※ネットワーク接続は、有線LANもしくは無線LANいずれかで構いません。

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HDMIケーブルの接続

モニタを使用してデモ、デバッグ等を行う場合、HDMIケーブルを接続できます。
本体右側のHDMIコネクタにHDMIケーブルを接続してください。

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その他USB機器の接続

キーボード、マウス、USBハブ等のUSB機器を接続し外部で使用する場合、USB延長ケーブル(付属)を使用してください。

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起動

本製品の起動方法ついて説明します。
まず、電源コードをACアダプタに接続します。

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電源コードの電源プラグをコンセントに挿し込みます。

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電源ボタンを押します。

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  • 中央の丸いボタンを押すと電源が入り、電源ランプが緑色に点灯します。
  • 電源投入後、OSが起動するのに、30秒程度の時間が必要です。

シャットダウン

本製品はコマンドラインから、または電源ボタンを押すここでシャットダウンすることができます。

コマンドライン

ログイン後、以下のコマンド「sudo poweroff」を打ち込むことで、OSがシャットダウンされます。
その後、自動的に電源が切れると、電源ボタンのLEDが消灯します。

pi@raspberrypi ~ $ sudo poweroff

vsmdによるシャットダウン

VstoneMagic用ミドルウェア「vsmd」の仕様として、電源ボタンを4秒程度長押しすると、「おやすみなさい」とSotaが喋り、OSがシャットダウンされます。

※10秒以上長押しするとOSがシャットダウンせず、強制的に電源が切れますので、押したまま保持しないでください。

ネットワークへの接続

本製品はTPC/IP接続を用いRaspberry Pi上で開発が行えます。
本項では、ルータ機能を備えた無線LAN親機を使用する前提で説明します。
※有線LAN接続の場合、自動的にIPアドレスが割り振られますので、「IPアドレスを確認する」の項目に進みIPアドレスをご確認ください。

準備

無線LAN親機のDHCP機能を有効し、無線LAN親機の電源を入れてください。 ※DHCPの設定は機器によって異なるため、ご使用される機器の取扱説明書に沿って設定を行ってください。

DHCPサーバを用いた接続

「その他USB機器の接続」の項目を参考に、マウス・キーボード・ディスプレイを接続します。

以下のユーザー名とパスワードでログインを行い、デスクトップ画面を表示させます。

ユーザー名:pi
パスワード:raspberry

ログイン後、CUIが表示されます。
startxを実行しデスクトップ画面(GUI)を表示させます。

pi@raspberrypi ~ $ startx

「WiFi Config」を起動し、無線LAN親機と接続します。

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以上で無線LAN親機への接続が完了です。

IPアドレスを確認する

別のPCから本製品にSSH接続するために、本製品のIPアドレスを確認します。 「ifconfig」を実行すると、IPアドレスが確認できます。

pi@raspberrypi ~ $ ifconfig

有線LANの場合は、「eth0」に記載されているIPアドレス、 無線LANの場合は、「wlna0」に記載されているIPアドレスを使用して接続します。 (例)

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※外部のPCやスマートフォンのネットワーク探索ツール(Fing等)から、簡単にIPアドレスを調べることも可能です。上記ツールにおいて、コンピュータ名が「Raspberrypi」となる端末を探し、該当するIPアドレスを使用します。

外部PCとのSSH接続

本製品は、LinuxOSを搭載しているため、外部モニタを使用せずに、SSH接続で操作することが可能です。本項ではその手順を説明します

本製品と外部PCをそれぞれLANネットワークへ接続します。
外部PCからターミナルエミュレーターを立ち上げます。本書では「TeraTerm」を使用した例で説明します。ソフトウェアのダウンロードは以下のURLで行うことができます。
http://sourceforge.jp/projects/ttssh2/
TeraTermを起動すると以下のような画面が現れます。TCP/IPを選択し、ホストに本製品のIPアドレスを設定します。

OSの書き込み・読み込み

トラブルシューティング