01触れ合いの機能を搭載した「未来の椅子」試作

未来の椅子

「未来の椅子」は、可愛らしいクマの外観を備えたロボットシステムです。本ロボットには遠隔対話や自動対話のシステムを搭載可能で、着席者と会話を行うことができます。また、着席者を優しく抱擁することができる腕部の可動軸を搭載しており、会話に加えて物理的な触れ合いを通じたコミュニケーションを実現できます。
本ロボットは、株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)にて開発された、人を抱きしめて頭を撫でるロボット「MoffulyR-II」から派生した試作品です。ヴイストン株式会社では、ATRが先導している「人とロボットとの触れ合い」に関する研究について、これをより広く行うための具体的な方策をATRと共同で模索しており、オープンプラットフォーム化を目指す取り組みの一環として本試作を実施しています。

02抱擁するロボットシステムを椅子に搭載

ロボットシステム全体を椅子の形状とすることで、可用性の向上をはかっています。ロボットのスピーカーやマイクは着席者の耳元近くに配置されており、椅子に座ったまま自然な姿勢で会話することが可能です。椅子の形状であることで、設置場所や運用方法に制限が少なく、たとえば公共施設などでの設置・運用などが視野に入ることも大きなメリットです。

03身体接触を伴う研究などに活用可能

研究・開発用途のために製作されており、触れ合いを伴うコミュニケーションなどを題材とした研究を想定しています。子供の学習意欲など非認知能力に関する研究において、通常であれば困難である身体接触を伴うアプローチを採ることも可能となり、さらなる研究の深化に貢献します。

04将来的な研究プラットフォームとなることを目指す

将来的には、国内外で行われるコミュニケーション研究のためのプラットフォームとなることを目指しています。多くの研究者や企業によって利用できるオープンプラットフォームとなることで、触れ合い研究がさらに活性化することに寄与します。

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