
メガローバーVer.3.0は、弊社製研究開発用台車ロボットの中核モデルである「メガローバーVer2.1」の後継機です。可搬重量約40kgの大型筐体、追加工やカスタマイズを行いやすいアルミニウムの筐体、ソフトウェア開発を容易なものとするArduino IDE対応、柔軟で高度な制御を実現するROS1対応といった数多くの特徴をそのまま継承し、さらに、駆動輪にダイレクトドライブタイプのインホイールモーターを採用することにより、旧来のモデルと比較して約20dBの大幅な静音化を実現しました。これにより、様々な自動運搬・自動搬送シーンで求められている高度な機能や耐久性を十分に満たしつつ、音声認識などを伴うような高い静粛性が求められる用途にも適した製品となっています。
本製品の開発においては、ヴイストン株式会社におけるコミュニケーションロボットや各種のエージェントシステムの開発経験をフィードバックし、仕様策定を行っております。メガローバーVer.3.0は、単純な物流・運搬の自動化やオートメーション化にとどまらず、それらさらに一歩進めた、よりユーザーフレンドリーでインテリジェントなシステムを構築することに貢献します。
メガローバーVer.3.0はROS 1およびROS 2メッセージ通信に対応しており、ROSが動作するデバイスとWi-FiまたはUSBケーブルで接続することで、rosserialもしくはmicro-ROSを用いたROSのメッセージ通信が可能です。
サンプルファームウェアでは、geometry_msgs/Twist型もしくはgeometry_msgs/msg/Twist型を使って、ROSから台車ロボットに対して移動速度指令値を送信したり、台車ロボットから現在速度やバッテリー電圧を取得したりすることが可能です。また、ユーザーの手によってファームウェアを変更することで、上記の他にも任意のメッセージを送受信することが可能です。
なお、ROSを動作させるデバイスは別途ご用意いただく必要があります。弊社で推奨するデバイスの動作環境は次の通りです(本製品に含まれないライブラリーなどのセットアップが追加で必要になる場合があります)。
※本製品に含まれないライブラリーなどのセットアップが追加で必要になる場合があります。
今回公開したROS 2対応ファームウェアおよびサンプル類について、推奨の使用環境は以下の通りです。
【ROS 2使用時の推奨動作環境】
| OS | Ubuntu 22.04 |
| ROS | ROS 2 Humble |
| CPU | IntelR CoreTM Ultra 5 125H Processor |
| RAM | 32GB |
| ストレージ | M.2 SSD 256GB |
| グラフィック | IntelR ArcTM GPU |
※上記条件を満たしていても、相性などにより、正常に動作しない場合があります。
※仮想環境は、タイムラグにより安全な制御が行えない場合があり、推奨しておりません。
ROS 2環境で使用可能なサンプルパッケージは、主に以下のものを提供しています。
なお、機材の設定状況や動作環境によっては、サンプルが意図通り動作しない場合があります。その場合、個別環境に合わせた設定などが必要ですが、パラメーターの調整はユーザー独自の開発にあたり、弊社からのサポートの対象外です。
【主なサンプルパッケージ一覧】
大型の研究開発用台車ロボットにおいては、旧モデルであるメガローバーVer2.1の動作音でも特別な支障があるというものではありませんでした。しかし、台車ロボットに搭載する機器において音声認識や音声発話を実行する際などには、可能な限りその動作音が小さいことが望まれます。そのため、今回発売するメガローバーVer.3.0においては、駆動輪に新たにインホイールモーターを採用しました。これにより、メガローバーVer2.1と比較し、弊社実験値にて約20dB(可聴域において)の動作音低減効果が得られています。
実際の聴感上の動作音については、動作させる環境や路面状況、積載状況、動作プログラムにより大きく異なりますが、弊社での社内検証においては、「メガローバーVer.3.0が近づいてきても気付かない」ほどの静音性が実現されています。
※あらゆる動作条件において上記と同じ結果が得られるものではありません。
本製品は、通常タイプの二輪駆動輪と一輪のキャスターが搭載された三輪構造となっています。通常車輪を採用したことにより、直感的な制御のしやすさや動作時の静粛性が確保されており、実用レベルまでを見据えた具体的な研究・開発が可能です。
可搬重量は旧モデルと変わらず約40sを実現しており、最高速度は実測で1.6m/sを達成しています。大型の自律制御台車ならではの、実用的な運搬用途を想定した研究・開発が実施できます。
※本製品は乗用を意図して設計されたものではありません。
メガローバーVer.3.0は、Wi-Fiによる無線通信と有線のUSBシリアル通信に対応しています。指定のコマンドを用いることで、PCやタブレットなど、様々なデバイスから制御することが可能です。
また、ゲームパッド型無線コントローラーが付属するため、PC等を接続しなくても本体を無線操縦することができます。アナログスティックを使用して、前後へ移動、回転させることもでき、動作確認のための手動操縦、非常時の操作手段等としてお使いいただけます。
本製品に搭載されている制御ボード「VS-WRC058」には、ESP32-WROOM-32マイコンが搭載されており、Arduino IDEを用いて制御プログラムを作成することができます。サンプルコードはArduinoライブラリーの形で製品に付属し提供されますので、ユーザー自身の手でファームウェアのカスタマイズを実施することも可能です。
※VS-WRC058をArduino IDEを用いてプログラミングする場合、Arduino IDE 1.8.13以上が動作する環境が必要です。
本製品の本体フレームはアルミ部材にて構成されています。十分な強度を持つと同時に加工が容易なので、ユーザー自身の手で、様々な拡張を容易に行うことができます。上部天板に取り付け穴を開けて部品を追加すること等も可能で、研究・開発の推進に欠かせない自由な拡張性をもたらします。
本製品には、従来のモデルで別売オプションであった「非常停止スイッチ」を標準搭載しています。また、非常停止スイッチの取り付け穴をあらかじめ複数搭載しており、購入後にユーザーの手元で非常停止スイッチの取り付け位置を簡単に変更することができます。実際に使われる用途に応じた最適な位置に非常停止スイッチを設けることができ、運用時の安全性を向上できます。
メガローバーVer.3.0は、旧製品と同様に数多くのオプション品に対応しています。用途に合わせたセンサーや構成部品を追加することが可能で、多様な研究・開発分野にて、大型の研究開発用台車ロボットの可搬性や走行能力を存分に活用することができます。
| 製品名 (型番) |
メガローバーVer.3.0 |
|---|---|
| サイズ | W357×D359.5×H150(mm) |
| 本体重量 | 約14.2kg |
| 最高速度(実測値) | 1.6m/s |
| 積載重量 | 約40kg |
| 本体材質 | アルミニウム |
| バッテリー | 24Vシール鉛バッテリー 288Wh |
| 駆動方式 | 二輪駆動、後部キャスター×1 |
| タイヤ直径 | 140mm |
| モーター | BLDCモーター 40W×2 |
| 制御基板 | VS-WRC058 |
| ROS対応 | ROS 1およびROS 2に対応 |
| SDK | VS-WRC058用 Arduinoライブラリー、ROSパッケージ |
| 収録サンプル
※本製品に含まれないライブラリーなどのセットアップが追加で必要になる場合があります |
Arduinoライブラリー 車輪制御 / 各種通信機能等 ROS用サンプルコード ゲームパッドからの操作 マウス(タッチパッド)からの操作 SLAM(gmapping) navigation |
| インターフェース | USBシリアル、Wi-Fi(IEEE802.11b/11g/11n) |
| 付属品 | 充電器、無線操縦用ゲームパッド型コントローラー |
| ご購入はこちら | メガローバーVer.3.0 |
※本製品は屋内専用です。屋外での使用は想定しておりません。
また、製品の仕様は予告なく変更となる場合があります。

※VS-WRC058には、複数のホストと同時に通信する機能はありません。
※LRF(LiDAR)とデプスカメラは、Raspberry Pi 4に接続することも可能です。
Ubuntuは、Canonical Ltd.の商標または登録商標です。
Arduinoは、Arduino AGの登録商標です。
Wi-Fiは、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
BluetoothRは、Bluetooth SIG, Inc. USAの商標または登録商標です。
Intel、インテルは、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。
Raspberry PiはRaspberry Pi財団の商標または登録商標です。
その他、記載されている製品名などの固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標です。